ちょっと遠くまで散歩したら、足の裏がひりひりと。
身体を動かすたびに見えない刺激がいちいち散らばってかんに障る。
水ぶくれが割れたのか触るとうっすら湿り気が。
夜に写真を撮ると、目で見ている風景と
まったく別の色が表れたりする。
自分には真っ暗な路地に見えているのに
カメラはそばに立っている街路灯の光を察知してか
すごく明るい写真が撮れたりする。
思ったような写真が撮れなかったことにがっくりとしながらも
なんだこの違い、なんて目が敏感なやつなんだ。
こんな暗い場所を
こんな舞台裏での告白みたいな色で捉えることもできるのか。
人間だったらどんな顔をしてるんだろう。などと
自分の目とカメラのレンズの違いを面白く思ったりしていたんだが。
実はこういう違いが起こるのは
デジカメの側で明るさを自動調整してくれていたんだと。
よくわかっていないが
画面全体が暗すぎる場合には
デジカメがわざわざ明るく写るようにしてくれているというのである。
なんておせっかいなやつなんだ。
デジカメとはそんな自分で考えられるようなものだったかと
長年使ってきた道具の意外な人間くささにちょっと感動するとともに
そういう性格ならこちらの対応の仕方も
ちょっと考えないといけないのかなと
最近あらためてマニュアルを読み直したり
インターネットでカメラの基礎知識を学んだりしている。
うあっ。
なんだー露出補正って。そんなことができていいの? って感じ。
なんとなくデジカメが捉えた生の光を
好き勝手に操作しているような悪い印象があるんだけど。
いやでも、もともとデジカメだって勝手に決めた光の具合だし。
テレビのバレエ番組をぼんやりみていたら
サティのグノシェンヌを踊ると言われ、なにっと思う。
舞台は全体が暗い青一色に照らされ、みているだけで
底冷えしそうな印象。
シンプルでわずかな飾り気の音楽、衣装、と
たいへんな緊張感の中で
感情少なく無表情に禁欲的に幾何学的に、
ときに肉体をもて遊ぶようなユーモラスな動作をする男女二人。
くっきりした流れが目に見えるような、
繊細で大胆で正確で鋭いおどりでした。
サティの音楽に寄り添う動き、なんてものがあるんだなあ。
いいものをみた。
古本屋でマーヴィン・ピーク
「行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙」(国書刊行会)
立ち読み。
北極で相棒を従えて冒険しているおじさんの
気まぐれな手紙を集めてできている本で、
一通ずつ間をおいて読むと楽しめそう。
タイプライターの手紙であることを示すために
文字の並びを不安定にしたり
文字ごとにフォント色の濃淡を変えたり、
手書きの修正を加えたりしている凝りよう。
本を作った方の心意気がうれしい。
著者がボンゾ・ドッグ・バンドの
ヴィヴィアン・スタンシャルが読んでいた、と
どこかで読んだ気のする「タイタス・グローン」を書いた人だ、と
後書きにあって驚く。
「タイタス・グローン」は一度読んでみようかと本屋で現物をみたら
厚揚げみたいな分厚さのうえ他二冊とあわせて三部作ときて
狭い棚でいかつい肩をぎゅうづめに並べた三冊の存在感は
地獄の門のあえいでいるような人間どもと
なんとなくイメージが重なって
読んでみようという一歩が踏み出せなかったんだけど、
どうかなあ今は。読み通せるかなあ。
行方不明のおじさんは
タイプライターのガタつきぶりに反して
なかなかきちんと整った読みやすい文章を送ってくれていて
ロマンチストなのは言うまでもなく、結構な紳士ぶりが想像できます。
pixivというサイトで絵を発表しています。
興味のあるかた、よろしければお寄りになってください。
http://www.pixiv.net/member.php?id=14967
※2007.11.13追記
上記リンクしたアドレスの絵をみるには、pixivのユーザー登録が必要です。
pixivは絵を描く人同士がコミュニケーションするためのサイトです。
Comments